五月雨の 降りのこしてや光堂 と松尾芭蕉が詠んだ 金色堂を中心に拡がる関山 中尊寺は、JR東北線 平泉駅から国道 4号線を江差市方向へ徒歩 20分です。
奥州藤原氏の理想郷,点在する史跡の散策は駅前から レンタサイクルが最適です。

中尊寺は嘉祥 3年(850)天台宗の高僧慈覚大師円仁によって開山された名刹です。
奥州藤原氏の初代清衡公が、前九年・後三年の役と言う 長い戦いで亡くなった人々の霊をなぐさめ、戦争のない平和な社会を願って堂塔伽藍を造営したのが中尊寺の始まりだといわれています。
その願いが実を結び?、東北地方には藤原三代のおよそ100年間大きな戦争はなかった。
その間清衡の子孫が 毛越寺など壮大な伽藍の造営を引継ぎ、堂塔40・僧坊500を数える規模を誇り、京に劣らぬ黄金花咲く平泉文化と言われ栄華を極めた。

藤原氏滅亡後はすっかり衰え、建武 4年(1337)の火災で 金色堂を残し消失したが伊達家の保護で復興したと伝えている。

平泉は金色堂をはじめ、3000点を越える国宝や重要文化財を伝え 東日本随一の平安美術の宝庫となっています。
中尊寺,金色堂のほか、毛越寺,無量光院跡,柳之御所跡,高館義経堂など観ておくべき?観光スポットが数多くあります。

山百合の咲く頃、そして小雪の舞う頃の 2回この町に来たが ほどんど撮っていない。
こつぜんと華ひらいた都風文化がそうさせるのでしょうか......
夏草や 兵どもが 夢の跡、 芭蕉の詩ですが その夢の跡を観ていただけでした。

時間があれば、参道入口の駐車場左上にある夢館がお薦めです。
藤原四代の平泉をとりまく歴史を、100体余の蝋人形を用いて 迫力ある演出効果で表現しています。
弁慶の立往生場面など 30シーンが演出されており歴史が楽しく理解できるかも。

さらに時間があれば、隣町の江刺市にある歴史公園”えさし藤原の郷”もお薦めです。
広大な敷地に平泉黄金文化を築いた建造物や町並みが、専門家の厳密な時代考証のもとに再現されており、タイムスリップ? したような感じが味わえます。
NHK大河ドラマ 炎立つ ・ 毛利元就 などのメインロケ施設として使われたようです。

一関方向に 6km、一足伸ばすと達谷窟毘沙門堂があり高さ 40m程の大岸壁に北限の磨崖仏と言われている大日如来像があります。

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