海岸寺は、行基菩薩が養老元年(717年)に庵を構えたのが始まりで、天平 9年(737年)に国の祈願所として聖武天皇より 「光明殿」 の勅額を賜ったと伝えています。

観音堂は入母屋造り妻入り茅葺の建物で本堂左手奥の石段の上にあり、その石段の左右に秩父三十四観音がにこやかな顔で立ち並び優しく迎えてくれます。
本堂前には西国三十三観音、本堂左側には板東三十三観音が立ち並んでいますが、こことは顔の表情がかなり異なっており見比べるとおもしろいです。

弘化 2年(1845年)から 20年の歳月を費やして施工をみたと伝える観音堂の細部は優れた彫刻で飾られています。
正面の 「アワとウズラ」 の彫刻はその際たるものらしい。

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