遠野:柳田国男の「遠野物語」で知られた民話の宝庫、遠野の山中に五百羅漢があると聞き 訪れてみました。
JR遠野駅の西南 2Km、ひっそりした山腹の木立の中、苔むした無数の自然石に線刻された羅漢像が肩を寄せ合っています。

この地方は夏に冷たい北東の風「やませ」が吹き、冷害・凶作の歴史を繰返してきた。
そして、今から 200年余り前、江戸時代後期に東北地方を襲った大飢饉では多くの餓死者がでました。
これに心を痛めた大慈寺の義山和尚が、犠牲者を供養するために五百体もの羅漢像を彫りつづけたと伝えています。
一関藩のおかかえ医師・建部清庵が、凶作に対する備えや食べられる草木のことを著した「民間備荒録」と「備荒草木図」が残っているそうです。

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