閼伽流山は上信越自動車道 ”閼伽流山トンネル”の真上です。
登山口は、JR小海線 岩村田駅から 東へ 6km 佐久市香坂地区にある閼伽流山 明泉寺の参道です。
岩村田駅・佐久ICから香坂ダム方向へ車で 20分、安原地区を抜け小さな峠を越すと閼伽流山登山口の標識があり 左折すると明泉寺です。
参道を進み 寺に突当たる道を右折すると一丁目の石塔があり、山頂まで案内します。
山腹にある観音堂は十丁目、1.1kmほどの登りです。

七丁目まで四輪駆動ならOK?、細い急坂でパジェロミニでオーバーヒート寸前でした。
春爛漫のとき,雪のちらつく前の 2回訪れたが徒歩がお薦めです。 南朝の忠臣香坂高宗の墓地と、藪の中にたたずむ千手観音を楽しみながらの一汗が心地良い。

観音堂の裏手から 急斜面を登ると絶壁の頂上十二丁目です。
佐久盆地や八ヶ岳、蓼科連峰の大パノラマが絶景です。 昭和天皇も訪れたそうです。

観音堂の脇には、美しい断崖絶壁が並び 岩肌を伝って地下水が染み出ていた。
閼伽(仏菩薩に献ずる聖水)が流れる山として ”閼伽流山” の名が生まれたらしい。
その断崖下には、小さな洞窟をはさんで 西国,坂東,秩父を合わせた百観音が 可愛い舟形光背をそろえて 立ち並んでいます。
そして、断崖下を左に進むと 千手観音が数体ずつ群を成し 岩肌に冴えた姿を見せています。

天台宗 慈覚大師が諸国を巡っていた平安朝の初期、ここ香坂一帯は湖だったという。
その眺めが比叡山から見た琵琶湖周辺の景色に似ており一寺を建立したといわれています。

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