秩父市内から西へ 3km、荒川に架かる大きな吊り橋を渡るとミューズパークと呼ぶ音楽寺の英訳をもじったような名前の公園があります。

その駐車場から歩 5分に、秩父事件で有名な札所 23番 松風山 音楽寺があります。
明治17年(1884)11月、不況に苦しむ農民たちが国家権力に武装蜂起で対抗した事件です。
この音楽寺に集結した 3千余の農民たちは梵鐘を打ち鳴らして市街地に乱入して行ったという。
しかし、無念にも鎮圧され再び寺に戻ることはなかったと伝えています。
語り継がれる秩父事件の参加者は一万人を越えるとも言われており、秩父困民党無名戦士の墓を前にして哀れを感じます。

本堂左側の道を少し登ると、観音堂と秩父札所随一の音色とも言われている鐘楼があります。
鐘身には人間の持つ 108の煩悩を表したと言う乳頭と、千手・如意輪などの六観音が鋳込まれている。

さらに少し登ると小鹿坂峠の頂上です。 目前に武甲山の勇姿?,眼下に秩父市街を一望する位置に 13体のお地蔵さんが一列に並んでいます。
三年程前に民家が建ち、撮りにくくなりましたが 桜の季節には欠かさず通っています。

寺の名前は、松の梢を吹く風の音から生まれたそうです。
寺名にあやかってか新人歌手など、多くの音楽関係者がヒット祈願に来ているようです。
聞いたことのない演歌歌手? のポスターが何枚も貼ってあったが、 ポスターも作ってもらいない無名歌手も山ほどいるはずで、ある程度の成功を収めた人なのであろう。

50万年前の住居跡と石器発見!!、そしてねつ造疑惑発覚!!,大騒ぎした小鹿坂遺跡も近くにあり、なにかと話題の多い場所です。

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