『閑けさや 岩にしみ入る 蝉の声』 松尾芭蕉が訪れて詠んだ有名な句ですが、奥の細道 も芭蕉も知らないが この句は知っているという方が多いようです。

俗に 山寺 と親しく呼ばれている この寺は、貞観 2年(860)慈覚大師 円仁による開山と伝えており、本坊を含め 山の上にある 4件のお寺を合わせ 宝珠山 立石寺 と総称し、東北を代表する霊場として人々の信仰を集めています。

全山が境内となっており、山門から奥の院 如法堂まで 登り切ることも修行の一つと言われている 1000段余の石段が続いています。
あまり時間がなく ハイスピードで登ったせいか、石段は上りよりも下りのほうが辛く脚が自然に動く感じで 膝が笑うとは このことを言うのだろうと実感しました。

慈覚大師が登山の途中に休んだと伝える 御休石 と茶店があり、山形名物 玉こんにゃく がありがたい!!

奥の院までの参道脇には、南無阿弥陀仏と書いた木製の 「輪廻車付卒塔婆」 が沢山ありました。
ここでは後生車と呼んでおり、これを廻すと経を唱えたことになるそうです。

修行僧らが荒行した痕跡が残っているようですが、一般参拝客立ち入り禁止でした。
奇岩に富み名勝地として有名ですが 特に五大堂からの眺めがスバラシイ!!...

また、この山寺は縁切り寺として有名です、そして 近くの天童市には縁結びの寺として知られている若松寺があります。
どちらも 1000年余の歴史をほこる天台宗と聞きます、良縁を結び 悪縁を切ると言う願い事は昔から多かったのでしよう。

JR仙山線 山寺駅から山門まで歩 10分、沿道には杖や名物の玉こんにゃく などを売る土産物屋が軒を連ねている。

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