秩父路、この街には四季を問わず数えきれぬほど訪れた。
遍路では 赤いよだれかけを付け帽子をかぶったお地蔵さんによく出合います。

石仏の寺として名高い 高谷山 金昌寺は秩父札所四番です。
朱ぬりの山門に大きな草鞋をぶら下げ 六地蔵が立ち並び巡礼者たちを出迎えている。
西武鉄道 秩父駅から皆野行きか定峰行きバスで ”金昌寺” 下車 徒歩5分です。

ここの石仏群は寛政元年(1789)、時の住職が天災,飢饉などによる犠牲者を供養するため、石造千躰地蔵尊建立を発願し7年後には目標に達し開眼供養を行ったといわれています。
その後も奉納が続き 3800体を数えたと伝えるが、いまは1000体余と聞いています。
山門をくぐると境内一面石仏!!の感じです、目前の石段を登ると 樽の上に座って徳利を持ち、笠のかわりに大きな盃をかぶったユーモラスな禁酒地蔵が目に入ります。
そして 二手に分かれる参道を右に登ると観音堂があり、膝に赤ん坊を抱き 乳をふくませる子育観音が静かに座っている。
蓮台に ”寛政四年江戸吉野屋半左衛門” とあり、亡くした妻と幼児の供養のために奉納したと伝えています。
しかし 蛙も彫られていることから 御蛙(ミカエル)と呼ばれ、かくれキリシタンが子育観音に仕立てた 幼きキリストを抱く 聖母マリア像だともいわれている。
右手で乳房をにぎっている姿、そして それを見つめる母親の表情がスバラシイ!!

観音堂の右を登ると、頭部を破損された地蔵群などを見ながらの下り道となり 上記二手に分かれた参道の分岐点にでます。

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