伊那市高遠町:JR飯田線 伊那市駅から東へ10km、「桜の高遠」 として広く知られていますが江戸時代に素晴らしい石工を輩出した町です。

数年前、目黒の恵比寿ガーデンプレス?で上映された、短編映画 「守屋貞治の生涯?」によると、その石工たちは全国各地に出稼ぎしたとか、中でも貞治の 「職人技?」 は群を抜いていたようで各地に貞治仏が大切に遺されています。

ここ高遠町は彼の故郷で、高遠の城下町を見下ろす高台にある健福寺には貞治の西国三十三観音や六地蔵などがたくさん(説明板には五十余体)あります。
山門に登る階段両側には揚柳観音と地蔵菩薩が出迎えます。
その先の山門右手に六地蔵、左手に西国三十三観音が安置されていますが何れも覆屋の中で撮りにくいです。

また、勝間地区の常磐橋右側袂(町内からの道、橋手前に駐車)には、貞治仏最高傑作と云われている?大聖不動明王が一体あります。

時間の都合で観れなかったが、東高遠の桂泉院にも地蔵・観音の力作が二体あるようです。

守屋貞治略歴
明和2年(1765)高遠町長藤塩供に生まれる。
主に山梨・静岡・群馬などに出稼ぎし生涯に 336体の石仏を造立、その優れた作品は全国的に有名。
晩年には目が見えなくなったようで、天保3年(1832)11月19日自宅にて没する。
享年68。

建福寺周辺のホテルはこちら