上信電鉄下仁田駅の西南西 80km、黒滝山山頂に三十三観音が鎮座していると聞き訪れてみた。
登山口は県道 45号線から林道を奥深く登った黄檗宗黒瀧山不動寺で、手前に妙義荒船佐久高原国定公園の看板が立つ駐車場が二カ所有ります。 上のほうが便利です。
駐車場から S字に曲がる急な登り道を 10分ほど進むと、左側の眺望の良いところに鐘楼が、その先の右側奥に不動寺山門が見えます。  そこから真っ直ぐに伸びる細い山道が登山
口です。

不動寺は厄除け不動の寺として千余年の歴史を重ねる古寺で、魚の形をした大きな木魚をつり下げた山門をくぐると不動堂、大雄宝殿、開山堂などが並び、岩壁からの滝しぶきの下に不動明王が朝日に照らされた虹の中に立っていた。 (下段の右端)
そこに、ご住職さんが掃除をされており、昨夜雨が降ったので登山道は滑りやすい、足下に注意して!!、とお言葉を頂き登山道に入った。

しばらく登ると林道に出ます、その林道を左に 50mほど進み 「馬の背」 の案内板に従い左側の細い山道に入ります。
垂直に近い鉄ハシゴを登り・下りすると、両側が絶壁で幅 30cmほどの岩肌道、通称 「馬の背」にでます。
鉄鎖が付いているが緩んでおり不安定で支柱も細く頼り無い、軽く持って緊張しながら渡った。 (下段中央の 2枚)
さらに鉄ハシゴを数本登ると太い鉄鎖が大きな岩肌を右上に登るように張り付いていた。
鎖にぶら下がり、岩肌のくぼみに足を引っかけての登りです、ご住職さんの 「滑りやすい、要注意!!」 のお言葉の意味を理解した。
しばらく思案したが、意を決しカメラと一脚をリユックに納め登坂した。

この 「馬の背」 と山頂付近のロープ登坂以外は普通の山道でした、不動寺から観音像まで70分程度のスリリングな登山道です。

山頂の大きな岩 (観音岩) 周辺に観音像が祀られており、岩の上に立つと遮るものが無く、360度の展望が素晴らしいです。

鐘楼に住職さんがおられ無事下山を報告して帰路についた。

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