JR高崎線桶川駅の西 4Kmに”関東の比叡山”という意味の山号をもつ、東叡山勅願院円頓房泉福寺があります。
平安時代、淳和天皇の勅願によって慈覚大師円仁創建と伝える、比叡山延暦寺を総本山とする天台宗の別格寺院です。
天皇の勅願寺として、また学僧の養成道場として 東国における天台宗の中心的寺院に数えられていた。
広大な境内に建ち並ぶ堂塔伽藍は度重なる戦火で全て焼失したが、鎌倉時代に造立された阿弥陀如来坐像が奇跡的に被災を免れた。
胎内銘により弘長2年(1262)に大仏師十仏の制作と判明、国の重要文化財に指定されています。
木造に漆箔が施され柔和な表情をした仏像です。

江戸時代に至り、勅願寺のため幕府の庇護を辞退するも、その由緒により御朱印地五石・不入地四万坪を拝領、堂塔も次第に整備され宝暦2年(1752)には山門、鐘楼を除き再建されたといわれています。

目の前の荒川の先には、ホンダエアポートがあり遠く富士山をバックに軽飛行機が離着陸を繰り返しており、先日は飛行船ツェッペリンNT号もその勇姿を見せていました。
そして、休日にはスカイダイビングの色鮮やかなパラシュートの花が多く咲きます。

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